敬太は普段、ネット対戦のみを游ぶオンライン势なのでゲームセンターに知り合いはいないし、特に三奈のような阳気そうなギャルを连れて歩くとトゲトゲしい视线さえ感じて気まずかった.
「あっ、UFOキャッチャーあるよ.见に行こっ」
「え、取材は‥‥」
「そんなの后! ほら早くぅ」
彼女に袖を引かれるようにして敬太はUFOキャッチャーの区画に连れていかれる.
敬太はクラブの部长を务めているが、部内のゲーム全国大会优胜経験者たちの中では最も押しに弱くて流されやすい性格をしていた.
他の皆が、自分の腕前の上达に梦中な求道者気质の人间のばかりなので、面倒な部长役を押し付けられたという侧面が强い.
「取って取って~?」
「え、でも僕、やったことないし」
「良いから良いから.あたしより絶対うまいっしょ」
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「うん‥‥それじゃあ‥‥」
初体験にしてはアームは景品の丁度中央を上手に捉えた.しかし、中央すぎてアームが素直に力负けしてしまい、景品の犬のぬいぐるみは1ミリたりとも动かない.
「あ、ごめん‥‥折角100円いれてもらったのに‥‥」
「ドンマイドンマイ! もう一回いってみよ~!」
「え!? またっ?」
「ほらほら、もう入れちゃったから.ねぇ取ってよ~?」
「じゃ、じゃあ‥‥」
それから敬太は2回失败して、スマホの动画サイトで似たような景品ゲットの成功例の动画を见て勉强し、更に6回くらいを费やして景品を落とす事ができた.
「よしっ!」
「わ~! やったー! すごいじゃん!!」
ギャルが両肩を掴んで揺さぶってくると敬太はドキッとしたが、景品を获れた高扬感もあって自然と受け入れて、一绪に嬉んだ.
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「ありがと~? これ一生の家宝にすんね!」
敬太は満更でもない様子でコクっと颔く.
キラキラした目で女子に喜ばれると男として夸らしい気持ちでいっぱいだった.
「じゃあ次は栗栖くんの得意な奴いこ.あのキラキラ光るヤツ」
「え、あ、プリスタ? こっちだよ」
2人はデジタルゲームのコーナーにある『プリズム?マイスタ→★』の筐体へ移动した.
※
「うわっ、何これ~.文字ばっかじゃん.あたし、おバカちゃんだから読めなさそーなんだけど」
「キューブの种类を色とか形の违いから见分けるのはもっと难しいかなーって思って、文字での表示モードにしたんだけど‥‥」
「ふーん、これでも简単な方なんだ」
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