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这条路(34)



「斤木流の顶上决戦として、最高の胜负にするとしようぜ。见ていてくれる奴もいることだしな」

 凉子と、そして更衣室から出てきた舞。二人とも、ことの成り行きを把握して真剣な顔をしつつ、壁际で见守る构えだ。
 総太郎がかえでの正面に进み出る。こうして、三年越しに二人の决戦が再び行われようとしていた。
 こうして多くのものを赌けた真剣胜负をライバルとして交わす、それこそがかえでの望んだことであったが、今や胜负の结果にそれ以上のものがかけられることとなった。果たして、どちらの望みがかなうのか。

「お前が俺にとって一番のライバルになるとはな。今や、冴华も俺の眼中にはない。お前にだけリベンジするために三年间俺は生きてきたんだ」

 そして、総太郎は半身の构えを取った。
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 兄妹は幼い顷からライバルではあったが、明确な上下関係があった。それに比べて现在は当主の座をめぐり争う完全に対等なライバル関係だ。
 総太郎も、かえでとの関係がこうなったことには、不思议な感覚もあったが――妹の中にずっと兄を上回りたいという欲求があったことに、今では喜びを覚えてもいた。格闘家というのはそうでなくてはならない。自分の器をはじめから决めてしまえば、それ以上にはなれないだろう。
 妹は、仲良しな兄妹という関係をなげうってでも兄と対等に渡り合うことを望んだ。殻を破った妹のことを寂しく思う気持ちもあったが、それ以上に高扬感がある。

「いくぞ、かえでっ!」
「よーし、来いっ!」

 そして、二人は积み上げてきた想いを技を、再びぶつけ合うのだった。



アナザーエンド11 相克の果てに

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