ぱふっ? ぱふぱふっ? むにゅむにゅうぅっ?
目的语をあえてぼかした言い回しで、红兰は硬くなった二の腕を乳房で『マッサージ』し続ける。
大会中はしなやかな鞭のように唸った腕は、今はただの棒のようになって、力が入らない。
(や、柔らかいぃ? む……胸ってこんなに柔らかいのぉ? 腕が水饴の中に入ったみたいになってるぅ?)
「ま、待ってください……? 胸でマッサージされなくても……へ、平気ですからぁ……?」
しどろもどろになりつつも、理性をかき集めて控えめな拒絶を口にする少年。
しかし红兰が返したのは肯定でも否定でなく、
「うふふ? ボクくん。女の人の胸はね……『おっぱい』って呼ぶんだよ? ちゃんと『おっぱい』って言わないといけないの? ほら、私と一绪に言ってみて? 『お?っ?ぱ?い』?」
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「お……? おっぱいぃ……?」
若い纯朴な少年に、下品なオスが好む言叶を教える堕落への嗫きであった。
「ふふ? ボクくん、私の『おっぱいマッサージ』で気持ちよくなってくれてるんだ? それなら私、もっと顽张っちゃうよっ?」
むぎゅううぅぅ~???
ぺろりと唇を舌で舐めた红兰は、少年の脇の下に手を入れると、全身で腕に络まるように抱きついた。
二の腕をがっちりと抱え、豊かな双乳の间に挟み込まれている。手の先は太ももの间に溃れて见えなくなってしまった。
今や少年の腕は、红兰の胸から腹、腰に至るすべての媚肉に咥えこまれており、自然と顔同士が接近し合う。
红兰の顔立ちは少女らしさの中に「おんな」が息づく絶妙なバランスによって成立していた。长いまつ毛にスッと通った小鼻、形の良い唇は薄いリップに辉き、高级な饴玉のようでつい口を开いてしゃぶりつきそうになってしまう。
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胸元の奥、腹、腰、そしてその先にある身体の底から漂う甘酸っぱい体臭が少年の鼻をくすぐって、头が真っ白になった。
赤いチャイナドレスもあいまって、红兰が少年に抱きつくさまは、さながら食虫植物に捕まった虫のようである。
がっちりと掴まれて二度と离さずに、饵をドロドロに溶かして食す恐ろしくも美しい花。
(な、何か指先にある……?)
饵――もとい少年が人间らしい思考を取り戻したのは指先に络みつくきめ细やかな布の感触であった。
ぼんやりとした头で感触の正体を确かめようとして指を动かして见ると、
さわさわっ……?
ふにょんっ……?
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