だが、腰からお尻にかけてのラインはきゅっと引き缔まり、思わずごくりと生唾を饮み込んでしまう。
全身から「女の子!」を主张しているような、そんな女の子だった。
「あの、风间雄司さん………ですよね?」
玄関を开けた格好のまま、凝固している风间に、女の子が微かに首を倾げつつ、不安げな上目遣いで寻ねてくる。
(ぐわぁっ………)
そんな、可爱らしさ満点の仕草に、内心で鼻血を喷き出しながら、风间は慌ててかくかくと颔く。
「そ、そそそ、そうです!」
「よかった?」
ほっとしたように笑う女の子に、胸がきゅんっとしてしまう。
「あっ、申し遅れました。私、雾生先生から风间先生のお手伝いをするように言われてやって参りました、ヴェイン出版の小泉志保と申します。今日からよろしくお愿い致します、先生!」
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「せ、先生なんてやめて下さいよ。まだまだ僕は何の実绩もない新人なんですから」
差し出された名刺を大切に受け取りながら、はにかむ。
今まで、先生と呼ぶ事はあっても、呼ばれることなどなかったのだ。
しかも、高校までは根暗な文系少年を地でいき、卒业した后は雾生のもとで修业に明け暮れてきたため、女の子と言う存在に対する免疫などまるでない风间である。
全身がくすぐったくて仕方ない。
そこで、はっ、とした表情になり、
「ごめんなさい、こんな外でずっと立ち话ちゃって。寒いですよね?どうぞ中に入ってください、お茶淹れますから」
「ありがとうございます、先生。でも、お茶は私が淹れますよ。先生のアシスタントをするのが私のお仕事ですから?先生は座ってて下さい」
にっこりと笑って头を下げ、入室した志保は早速台所に向かう。
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とりあえず座布団に腰を下ろし、台所で手际よくお茶を淹れる志保の背中を见诘めながら、
(先生……ほんとにほんとに、ありがとうございます!!)
内心で、雾生の面影に手を合わせる风间であった。
***
「―――さて、お茶も顶いた事ですし、早速お仕事に取り挂かると致しましょうか?」
お茶を呑み、自己绍介などを简単に済ませた処で、ぽんと手を合わせて志保が言う。
「そうだね」
风间としてはもう少しお喋りをしていたかった所ではあるが、志保は仕事で来ているのだから、あまり怠けてもいられない。
それに、彼女はアシスタントである。
これからでも、互いをよく知る为の机会はいくらでもあるだろう。
「次回作については何かお考えですか?」
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